『 右頬の刻印 』新幹線ホームまでのエスカレータ 手を繋ぐあなたと ふたり昇ってく とても長くて でもとても 短い時間 週末に 2泊3日の ちいさな旅は いつも あなたの住む街 あなたのいる部屋 つかのまの 同じ夜と同じ朝は 終わり 都会へと帰る あなたのいない 私の街へ 夜のホームが見える 強い風が吹いてる 帰りたくは、ないの。 このまま、引き返したいの。 タメイキと一緒に 飲み込んでしまう とめどなく溢れる 不安と涙を 庇うように あなたは そっと屈み込んで 私の右頬に キスをする タイムトンネルみたいな エスカレータ 明日なんて未来は 奪ってしまっていい いまこの瞬間だけを とどめておいてよ どうか もういちど キスをして 現実の地上へと 降り立ってしまう前に どんな夜も どこにいても 負けないチカラを いますぐ与えて いつでも あなたが 私の 還る場所だと 右頬に捺された刻印で 忘れずにいるから ジャンル別一覧
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